誤飲した物別・応急処置 早見表(危険)
タバコや洗剤などはおいしいものではないので、たとえ誤飲しても、大量に食べて中毒になるケースは意外に少ないものです。飲み込んだと思っても、落ち着いて、飲んだ量や口の中に残っていないかを見ましょう。その上で、この早見表で対処の仕方を確認して。
読者アンケートで赤ちゃんに誤飲の多かったものを、危険度別に紹介します。
危険→すぐに病院へ、赤ちゃんの様子にとくに注意
危険 |
ナフタリン・しょうのう
水を飲ませて、すぐ病院へ
防虫剤の中でも、和服用のしょうのうなどはとくに危険です。
水を飲ませて、すぐ受診を。
飲んだものは忘れずに持参します。
母乳・ミルクや牛乳は飲ませないで。
ただ、家庭用の衣類の防虫剤の多くは、ほとんど危険のないパラジクロロベンゼンヤピレストロイド系です。
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画びょう・ピン・針
何もせず、すぐ病院へ
とがったものは、腸管に穴をあけてしまうことがあります。
飲んだと思ったら、何もせず、同じものを持参しただちに病院へ。必ず取る必要があります。
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タバコ
水を飲ませて、吐かせる
食べたのが2cm以上のとき、吸いがらの入っていた水や缶ジュースなどを飲んだときは、すぐ病院へ。
食べたのが2cm未満なら、そのまま様子を見て。4時間以内に症状が出なければ大丈夫。
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ボタン型電池
すぐに病院へ
便といっしょに出てくることも多いものの、胃や腸にとどまって科学熱傷や組織腐食を起こしてしまう
危険も。病院で取ってもらう方が安心です。
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灯油・ガソリン
何も飲ませず、吐かせず、すぐ病院へ
量を飲んだら水など何も飲ませないで、そのまま至急病院に連れていきましょう。
吐かせて、灯油などが気道に入ると大変危険です。ほんの少しなめた程度なら、様子を見て。
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ビニール
口から出す、吐かせる
飲み込んで胃に入れば、便として出てくるまで様子を見て。
危険なのはのどに詰まらせてしまった場合。口の中に残っていたら、すぐ取り出します。
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マニキュア除光液
何も飲ませず、吐かせず、すぐに病院へ
有機溶剤 アセトンなど が含まれていると石油と同様に危険です。
吐かせたものが肺などに入ると肺炎を起こすことがあるので、何もせずに、
至急病院へ。胃の洗浄をする必要があります。
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住宅用洗剤(酸・アルカリ)
母乳・ミルク・牛乳を飲ませて、吐かせずに病院へ
皮膚粘膜にやけどを起こすので、吐かせると食道やのどの粘膜を再度傷つけてしまいます。
胃の粘膜を保護するためにミルクなどを飲ませ、至急病院へ。
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ピーナッツなどの食品
様子に変化があれば、すぐ病院へ
気管に入ってしまうと、何日かたってから呼吸障害を起こすなど、大変危険です。
せきこんだり、呼吸が苦しそうなどの様子が見られたら、すぐ病院へ。
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香水・コロン
水を飲ませて、吐かせる
主成分は毒性のないアルコール類であるものの、大量に飲むとアルコール中毒を
起こすことも。
水を飲ませて吐かせ、病院へ。少量だったら様子を見ます。
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漂白剤 衣類・台所用
水を飲ませて、吐かせずに病院へ
飲んだ場合は、吐かせると食道やのどの粘膜を再び傷つけてしまいます。
水を飲ませ、吐かせずにすぐ病院へ。
なめた程度なら、様子を見ます。
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大人の薬
水を飲ませ、吐かせてすぐ病院へ
薬により危険度は違いますが、まず吐かせて、飲んだ薬を持って病院へ。
とくに精神安定剤、降圧剤、強心剤などは赤ちゃんには危険です。
かぜ薬も、含まれている成分によっては低体温や、肝臓などの臓器に
傷害を起こす心配が。
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