トピックス 清見ファミリークリニック

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クリニック全般インフルエンザの重症型と診断治療について

2015年01月02日金曜日

今回のA香港型は新型インフルエンザの様に、変異や重症化も報告されてます。昨年12月の罹患患者さんの様子からは、個人により、症状の重症度に随分と差があるように感じます。

インフルエンザの治療薬(経口のタミフル、吸入のリレンザ、イナビル、15分点滴のラピアクタとも)は全て、厳密には治療薬ではありません。罹ったものを治すのではなく、感染してしまったウイルスが、体内で増殖するのを食い止め、自己の防御力/免疫力で押さえ込み治すものです。

ですから、早いうちに(インフルエンザウイルスが体の中で急激に増え始める前に)手を打つ事が大事です。診断の為に、迅速検査キットはありますが、そのキットの陽性/陰性に振り回されすぎないように、周囲に感染者がいたか?ワクチンは済ませてるか?症状や体調がいつもと違うか?などにも注意して薬を開始する事が大事と考えます。