重症花粉症に対する抗ヒトIgE抗体注射療法について
2023年04月12日水曜日
ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤/ゾレア皮下注射療法について
重症季節性花粉症(通常の花粉症治療に難治性)に適用が拡大(気管支喘息・慢性蕁麻疹に加えて)になってます。
12歳以上が適用です。IgE値と体重により75mg・150mg製剤を4週ごとに75mgから600mgか2週毎に225mg〜600mgを皮下接種します。
保険診療ですが製剤が高価な為、薬剤費のみで最少75mg(14812円)〜最大600mg(116588円)となります。
保険負担率にもよりますが、例えば55歳でIgE値が250IUだと4週に1回300mg(薬価58294円)となり、3割負担でも17488円(薬剤費のみ)で診察・接種処置なども含めるとおおよそ20000〜25000円となりそうです。
比較的安価な舌下免疫無効な場合や副反応で舌下ができない場合には考慮してもよいかと思いますが費用対効果など個人毎に選択が必要です。