トピックス 清見ファミリークリニック

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小児科 トピックス新しいワクチン・Hib・ヒブについて

2008年10月30日木曜日

乳幼児に細菌性髄膜炎を起こすインフルエンザ桿菌のb型・Haemophilus influenzae type b = Hib、ヒブのワクチン(アクトヒブ)がやっと接種できるようになります(世界には他に2社から供給されています)。

日本は先進国では唯一打つことの出来ない国でした。日本以外のすべての先進国は10年以上前から定期接種となっています。日本以外の全世界の子供たちにはアクトヒブだけで1億5千万人以上に接種されています。

インフルエンザ菌(ヒブ)は冬に流行するインフルエンザウイルスではありません。

嘔吐や発熱で発症するHib髄膜炎は専門医でも初期診断することが難しく、かかると重症化し耐性菌も増加し治療も困難なため、5%が死亡し20%に後遺症が残ります。

5歳未満が適用となりますが、残念ながら日本だけは任意接種となります。混合ワクチンがないためDPT(3種混合)との同時接種が考えられています。

接種時期、料金などの詳細については直接お問い合わせ下さい。

日本は先進国であるはずです。予防できるものは予防し恐ろしい病気から子供を守りましょう。後遺症や合併症について考えてあげてください。Hib髄膜炎、水疱そう、おたふく。小児に「1度かかった方がいい」病気など決してありません。